吐露ける窓辺

言葉の羅列 そして素性

布団時計

自分勝手じゃないかと押しかける

自分が自分勝手だと思うし、

中枢を担う歌手の末端の曲を愛しても

その有名な歌手の歌には変わりないし、

猫を否定する理由だって

犬を否定する理由でもあるし、

彼女の名前と同じあの子は

たいして魅力を感じるわけもなく、

日が落ちる頃の切ない夕日は

明日の日の出にどうせ顔を出す

そんなことに気がついた時には言葉は

脳に既に並べられてしまう

さらさらさらさらさら………………

頭上で鳴り僕のこめかみの入口を弾き、

体育館の隅で立ちすくんだ背の高い君の溜息。

向かい合った君の虹彩 揺れる糸の端のようで、

それは僕には到底掴み取れない幽霊だった。

春の鬱屈な風は新しい僕たちを嘲笑い、

落下した花弁を巻いて消え去る。

その散開した群れの儚さは弱い僕らを映し出した。

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苦しみを露呈しても私の心の足しにはならず、

その日の晩は澱んだ心を嗜む。

そして、いつの日か囁いた知らない人の信念を

準えるとそれは、私の頭で踊り狂ったんだ。

その中では不景気な道端のように秩序が崩壊し、

あらゆる苦悩が肥大化する。

嗚呼、逃避行 逃避行 逃避行………!

君の悠然とした微笑みは私の呪詛と化す!

五月雨の眩しさよ、私の脳を洗い剥いでくれ!

淡い日射し

私の心は若気の至りで踊らされ、

満たされた後の喪失を怖がる。

自責のねじれがあの人に刺さり、

鏃の先は私の喉をめがける。

美しい恋は幻想に閉じこめ、

熱を帯びた体を撫で合う。

空虚な御暇は孤独の流れを促し、

心を苦い壺の中へと蓋をする。

霊園を横切る自転車の少年は、

知らない瞳を砕いた煌めきを抱く。