吐露ける窓辺

言葉の羅列 そして素性

さらさらさらさらさら………………

頭上で鳴り僕のこめかみの入口を弾き、

体育館の隅で立ちすくんだ背の高い君の溜息。

向かい合った君の虹彩 揺れる糸の端のようで、

それは僕には到底掴み取れない幽霊だった。

春の鬱屈な風は新しい僕たちを嘲笑い、

落下した花弁を巻いて消え去る。

その散開した群れの儚さは弱い僕らを映し出した。